小町の木こり DIY

DIYブームに便乗しちゃうっ!

出来る人がやる、出来ない人は教える

不思議な題名かと思われますが、「出来る人がやる、出来ない人は教える」とはある方の独自な格言でして。

最近は不思議とその格言を感じさせる場面が多く見受けられます。

 

私なんかも知らぬ間に「能書き」ばかりとなり不信を与えてる知れません。四の五の言わずにやる側でいる事を心掛けたいものです。

 

工事の話ですが梅雨入り宣言されたと思えば晴天が続いて変な気候ですね。そんな暑い最中に行った事を紹介させていただきます。

 

①海からの流入防止の網を設置

京浜工場地帯の排水は海へ直結してます。

万が一でも工場の切削油を海へ放流するミスは許されません。何故ならコンプライアンス違反になってしまうからです。

そんな万が一の為に海に隣接してる工場地帯は海の直近に油水分離層を設けてるのです。

 

油水分離層とは店舗の厨房で言うグリストラップと同じモノですが、簡単に言ってしまえば油と水を分ける層なんです。

 

2年ほど前ですが油水分離層を8箇所工事しました。比較的単純なスクエア状のコンクリート工事ですが、土を海の水位より更に掘り下げないとならないので案外大変なんです。

 

分離層を施工した時は海からゴミが逆流するなんて考えてなかったのですが、、、実際は雑ゴミが分離層に入り込むので流入防止策を造る事になりました。

 

流入防止柵は海水に浸かる部分に取り付けるので錆びないように材質をステンレスとアルミにしてます。

 

これがステンレスのフレームです。
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ステンレスのアングルを組み合わせてます。

頭つなぎの鋼材は歪み防止の仮のモノです。
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こちらがアルミの柵になります。
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エキスパンドメタルを柵に見立ててます。

製作図も作図しましたがJPEGに変換が大変なので割愛させていただきます。

 

まず油水分離層の蓋を開けてみます。

ごめんなさい、汚いです。
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このままでは作業が出来ないので水をポンプで抜きます。

くっ臭い( ̄▽ ̄;)汚い画像ですみません。
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そもそも流入防止柵を付ける理由は、分離層に設置してる油膜検知機が海からのゴミで誤作動してしまうからなんです。

 

検知する専任者が私達の所に来て「この分離層にはたま~に猫やカラスの死骸が入ってるんですよ~」とご丁寧に不要な情報を提供して下さるものですからのっけから気が重い工事となってしまいました。

 

まずフレームを取り付けます。ステンレスの単位重量は鉄より重いのでフレームを人力で支えるのは無理があります。チェーンブロックで吊りながら降ろします。
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そのままステンレス製のアンカーでコンクリートの壁にフレームを固定します。
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アルミの柵を上から差し込んでおしまいです。
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アルミは持った瞬間「おっ」と声が漏れちゃう位に軽いですよ。

 

②外壁改修工事

1階のコンクリートの壁が3000㎡、2階の鉄板の壁が3000㎡、非常に大きな工事です。

ある塗装会社が安値で落札しました。

私は塗装の為の下地処理を依頼されました。入札することなくお客様から一任して頂いたので難無く工事に携わる事が出来ました。

 屋根は遮熱塗装を塗るそうです。
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広いし暑いし孤独だし、大声出しても誰にも気付かれないし(-∀-`; )

 

工事内容は比較的イージーなので割愛させていただきますね。

 

③防舷材の企画

ぼうげんざいと呼びます。

お施主様「木こりさん、防舷材を付けられます?」→木こり「ぼう?・・・何ですか?それ?」→お施主様「そんな事も知らないんですか?」

 

サンプルがあるとの事で見に行ったらどうやら船着場にあるゴムの事を防舷材と呼んでるみたいですね。
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私は建物専門なんですけどね。

このままだと鉄道建設から海洋建設までやる事になり益々「木こり」から遠い存在になってしまいます(-∀-`; )

 

船着場に腰を添えて現状図面を作図しました。奥に見えるのは横浜ベイブリッジで手前のふたつの塔は火力発電所です。こんな建造物は一生かけても私には造れないなぁ。
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日が暮れてきました。

愛用してるPCはThinkPadです。

何処にでも置いてCADを作成するので最近パソコンの調子が良くないです。
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 そうこうしてるうちに屋形船が。

酒が恋しくなります。
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図面を提出してから知った事ですが、この場所は国交省の管轄区域でかつ海に接してるので臨海港湾局への工事申請が必要になります。工事を行う確率は低いかな?

 

昔あるスチール家具メーカーの方からご教授頂いた事があります。

 

建築を野球に例えると営業がバッターで施工班が野手に当てはめる事が出来ます。

営業は3割のアベレージがあれば大打者と認められます。逆に言い換えればそんな大打者でも7割の空振りがあるものです。大打者の空振りは周囲から把握され難い努力となりますよね。この見えない努力の積み重ねが3割のアベレージに繋がります。

野手である施工班はひとつのエラーも許されません。施行ミスや工期の遅れ、予算管理から安全管理迄どの項目であってもエラーをしてしまえば損害に直結すると。

(建築以外にも当てはまるかも知れません)

そんな教えを思い出しましたが、私の空振りは全てフルスイングですから致命的なんですよね。

 

ちなみに防舷材を取り付けるのは作業する為のタラップを製作するしかありませんね。

 

その昔、弊社には釣り船を持ってる方がいました。その方は遅刻するからと言って船で通勤してきて周囲を驚かせました。船があれば防舷材を楽に付けれるのになぁ。

 

④放流した錦鯉に会いに行きました
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ビオトープ下流が溜池になってます。

その溜池に錦鯉を放しましたが動きが素早いです。

小さな水槽からそこそこ大きな溜池に移住したので鯉も喜んでくれてるみたいです。

動きが素早すぎて撮影出来ず、、、これが限界マックスの写真です。鯉・・・見えますか?

見えないようです。
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後から調べたら鯉は何でも食べちゃうから生態系を崩すみたいですね。めだかも食べられちゃうのかしら。

 

⑤シャッター解体工事

前回は板状のスラットと呼ばれるモノを解体しましたが、今回は残りの部材を解体していきます。高所作業かつ重量物の取扱い、更に天井クレーンとの接触事故が想定出来るので危険作業の中でも上位に入るデンジャラスな仕事になります。

 

下には億単位の製品が置いてあり、万が一モノを製品に落としたら・・・製品も我々も会社も一瞬で弾き飛びます。

 

また屋根裏作業ですから熱がこもり熱中症にも注意しなければなりませんね。

こんな厄介な工事は大勢かつ短期決戦を行いたいと思います。

シャフト(シャッターを巻く軸棒)にはまだ僅かにスラットが残っています。
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スラット解体するに当たって

シャッターの電源を別業者に切断されてしまったので人力でクルクル回さなければなりませんが全長10mのシャフトを人力で回すのはあまりに無謀でそんな事が出来たら漫画の世界になってしまいます。

 

ですのでシャフトの横に付いているスプロケット(自転車で言うチェーンを引っ掛けるギザギザ)にチェーンブロックを引っ掛けて回します。

 

せ~のっ
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ガラッ・・・
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本当に重いですわ&油が辛い。

シャフトを回してはスラットの解体、そんな地道な作業を繰り返しを行います。

スラットは鉄切り用の丸ノコで切断し横にスライドして抜いていきます。

ここまでの工事で1日かかりました。
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何だかんだ僅かだと思ってたスラットは2トンありました。
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スラットを取り除いたらシャフトが見えてきました。
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ここで登場するのはラフター重機です。

オペレーターには社長さんがわざわざ来てくれました。中学校の先輩に当たります。
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シャフトの両端をガス切断で縁切りします。
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当然、両端を切断するとシャフトが落ちて危険なので予めチェーンブロックで吊っておきます。
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更にラフターで吊って、ラフターで引っ張りながらチェーンブロックを緩めたり、説明が難しいですが無事シャフトを縁切りする事が出来ました。
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本当は細切れにして荷降ろししたかったのですが、10mあるシャフトの両端は無垢の鉄棒になってます。玉掛けが困難ですのでこのまま荷降ろししました。
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ラフターで測定したらシャフトは800Kgありました。
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流石に長いので車の荷台の長さに合わせて切断します。
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次にシャフトを支えてたブラケットの撤去に取り掛かります。このブラケットは200Kgありました。
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単純に壁に付いてるボルトをガス切断して荷降ろししました。

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最後に1番の難関であるモーターを撤去します。モーターの廻りを鉄板で区画してあり、その鉄板の上にケーブルが乗っかってます。

つまり吊れないし引っ張り出せない。

でも鉄板の上部を1部解体し、チェーンブロックで持ち上げてラフターで引っ張り出すことにしました。

鉄板の上部をサンダーで切断してチェーンブロックで持ち上げます。
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壁にくっついてるボルトをガスで切断します。
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ラフターで引っ張り出します。

ラフターを巻いてチェーンブロックを緩める。かなりの時間を要しました。
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モーターのチェーンだけでもドデカイです。
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こうやって無事シャッターの解体を終えました。
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こちらが解体した部材です。モーターは300Kgありました。
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シャフト800Kg、ブラケット200Kg×2ヶ、モーター300Kgとなりますが、どうやってトラックから荷降ろしするかと言いますと、、、

スクラップで売却するのです。
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いとも簡単に巨大な磁石で吊られましたとさ、めでたしめでたし(*´ー`*)



今回はこの辺で┏○ペコッ